トヨタの人気モデルであるプリウスの派生型であり、7人乗りミニバンとしても高い評価を受けている「プリウスα」について詳しく見ていきましょう。新型プリウスαは引き続きハイブリッド車としての性能を進化させつつ、ステーションワゴンとしても魅力的な特徴が搭載されています。この記事では、新型プリウスαの魅力やスペック、さらには試乗レビューから見るその実力について解説していきます。
新型プリウスαの魅力
新型プリウスαは、2022年8月に発表された現行モデルで、その魅力は主に以下の3つに分類されます。
1. コンパクトながら広々とした室内空間
シエンタは外見はコンパクトながらも、実はその室内空間は非常に広々としており、多くの人が驚くほど快適な車内になっています。5人乗り・2列シート車と7人乗り・3列シート車が選択でき、室内サイズの値をみるとシエンタの方が大きくなっています。
加えて、シエンタはガソリン車もラインアップされており、燃費はシエンタの方が良いことも魅力の一つです。これにより、ファミリー層だけでなく、実用性を重視するドライバーにも支持されています。
2. 先進の安全装備
新型プリウスαは、TNGA（Toyota New Global Architecture）をベースに開発されており、最新の安全装備が搭載されています。例えば、衝突回避支援やレーンディパーチャーアラートなどの豊富な安全技術が備わっており、ドライバーに安心感を提供してくれます。
その他にも、レーダークルーズコントロールやレーントレーシングアシストなど、最新の運転支援システムが採用されており、運転の負担を軽減しながら安全性を向上させています。
3. 走行性能の向上
新型プリウスαは、TNGAを採用することで、走行性能も進化を遂げています。特に、車体の剛性を高めることで、高速道路やカーブを走行する際の安定感が大幅に向上しています。
また、ハイブリッドシステムのパワーも向上し、新型プリウスαは従来モデルよりも迅速な加速が可能です。これにより、更なる走行性能の向上が実現されています。
新型プリウスαの発表・登場
トヨタは2023年に新型プリウスαのフルモデルチェンジを行い、すでに海外ではテスト走行が行われています。新型プリウスαは引き続きTNGAを採用し、広い室内空間と高い空力性能を実現しています。
バッテリーとハイブリッドシステムの進化
新型プリウスαでは、バッテリーにエントリーモデルにはニッケル水素バッテリー、ハイエンドモデルにはリチウムイオンバッテリーが搭載される予定です。
ハイブリッドシステムもさらに小型化され、後部座席からのラゲージスペースが広くなるという利点があります。燃費面では約25％の向上が見込まれており、新型プリウスPHVには大画面ナビが選択可能となっています。
安全技術の向上
さらに、第2世代の次世代Toyota Safety Senseが全車標準搭載され、衝突回避支援やレーンディパーチャーアラートなどの安全技術が向上しています。
これらの進化により、新型プリウスαは魅力的なモデルとなっています。
新型プリウスαのスペック
新型プリウスαのスペックは、全長4,645mm、全幅1,775mm、全高1,575mmとなっており、エンジンは直4 DOHC 1.8L + モーターを搭載しています。システム出力は90kWで、乗車定員は5名から7名まで対応しています。価格に関してはまだ未定ですが、旧型プリウスαと比較してパワーや燃費性能の向上が期待されています。
歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ（PCS）
新型プリウスαは、歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ（PCS）を搭載しています。このシステムはミリ波レーダーとカメラを使用して前方の車両や歩行者を検出し、衝突回避支援や被害軽減を目指します。
自動ブレーキは歩行者に対して10～80km/hの速度域で作動し、歩行者との速度差に応じて減速し、衝突回避を支援します。また、車両に対しても幅広い速度域で作動し、停止車両に対しても減速が可能です。
トヨタ コネクテッド (IoT) T-Connect DCMパッケージ
新型プリウスαには、トヨタ コネクテッド (IoT) T-Connect DCMパッケージも搭載されており、マップオンデマンドやエージェント、オペレーターサービスなどの便利な機能が利用できます。これにより、ドライバーの快適さや便利性が向上しています。
試乗レビュー
プリウスαの試乗レビューでは、トヨタ・プリウスα G ツーリングセレクション スカイライトパッケージ（FF/CVT）と S ツーリングセレクション（FF/CVT）の2つのグレードについて、その走行性能や使い勝手を評価します。価格は400万7450円と338万6950円となっています。
走行性能
試乗した新型プリウスαは、ハイブリッド特有のスムーズな走りが感じられ、静粛性も高く評価されています。また、加速性能も向上しており、都市部の走行や高速道路での追い越しもスムーズに行えます。
さらに、TNGAを採用した新型プリウスαは、コーナリング時の安定感も向上しており、運転の楽しさも感じられます。
使い勝手
試乗車では、新型プリウスαの広々とした室内空間や荷室の容量が好評で、家族連れにとっても便利な車となっています。また、最新の安全装備や運転支援システムも搭載されており、快適で安全なドライビングが楽しめます。
一方で、ミニバンとしての性能を重視するドライバーには、デメリットとなることもありますが、プリウスαの進化した走行性能を体感すべく、一度の試乗をおすすめします。
まとめ
新型プリウスαは、引き続きハイブリッド車としての進化を遂げつつ、ステーションワゴンとしても多機能性を兼ね備えた魅力的なモデルとなっています。その広々とした室内空間や先進の安全装備、さらに走行性能の向上により、ファミリー層から実用性を重視するドライバーまで幅広いニーズに対応できる車です。新型プリウスαに興味をお持ちの方は、ぜひ試乗してその魅力を体感してください。